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誤爆ねーさんの雑記帳(という名のツイート置き場)。共有テンプレがちょこっと残ってます。

草の葉物語
ぷーある茶の中の人との会話のから生まれた、ぷーちゃんと都のお話。
公開には、同意済み。
草の葉物語

大好きだった絵本に、お姫様とペコペコに乗った騎士様が出てくるお話があった。
さらわれたお姫様を、ペコペコに乗った騎士様が助けに来てくれて、結婚して幸せになるという物語。
「ちょっと定番だけど・・・いいわよね」
彼女のママは、いつもそう言いながら笑顔だった。
「ねぇママ・・・いつか、わたしの前にもペコペコに乗った騎士様が現れるかなあ?」
「そうね、ぷーちゃんがそう望むのなら・・・きっとね?」
そう言って、頭をナデナデしてくれたママの優しい手。
そんな事を、今でも思い出せるのだった。

ぷーある茶、若干8歳にして弓を極めんとする少女。

「ぷーちゃん、今日も良く頑張ったわね」
弓を極めたい、そんな事を言い出してから1週間。
ママは、つきっきりでぷーある茶の修行に付き合ってくれた。
「ママ、ありがとう」
大好きなママに、ぷーある茶は抱きついた。
「ぷーちゃんもそろそろ、パーティをしてもいいかもね」
ぷーある茶の成長速度には、目を見張るものがあった。
そろそろ・・・他の職業とパーティを組んで狩りをしても、十分に通用するレベルに達しているだろう。
「・・・むぅ」
ぷーある茶は、ちょっとつまらなさそうな顔をしてうつむいた。
「知らない人と行かせるのは、ちょっと心配ね」
彼女のママは、ちょっと考えこみ・・・
「んー・・・待ってて、明日までに連絡とってみるから」
そう言って、ぷーある茶の頭をナデナデしてくれた。

「あろはぉぅぃぇー」
ぷーある茶がのんびり朝ごはんを食べていると、花の輪にサングラスの女騎士が扉から入ってきた。
印象に残ったのが、彼女の銀色の髪の毛。
窓から入ってくる朝日で、キラキラと輝いていた。
「都(みやこ)~サングラスくらい外したら?」
ママは食事を運びながら、その騎士に言った。
「あー・・・ごめんごめん」
都と呼ばれたその騎士は、サングラスを外して空いている椅子に腰掛けた。
深い紫色の瞳は、日が暮れる直前の空の色みたいだった。
思わず、見とれてしまった。
ぷーある茶は都と呼ばれたその騎士と、目が合った。
「ぷーちゃん?おはよー」
「おはようゴザイマス・・・」
語尾が尻すぼみになりながら、なんとかアイサツをした。
「都も、朝ごはん食べて行くでしょ?」
そう言って、3人前くらいありそうな食事を都の前にどさっと置いた。
「・・・ふえ?」
ぷーある茶は、都とその食事の量を見比べた。
普通より小柄な都と、その量の食事がどうしても結びつかない。
「いただきます!!」
律儀に両手を合わせて、フォークとナイフに持ち・・・
あっという間に、その食事の量が消えたのをぷーある茶は、夢の中の出来事のように見ていた。

光都(こうみやこ)、思いつきで騎士になった少女。

ねーさんから急にWISがあった時は、ビックリした。
面倒を見ている子が、ちょうどいいレベルになったからパーティして欲しいって言われた。
ねーさんも親バカだなーと思ったけど・・・その子を見たとき、ちょっと納得した。
すごく純粋で、すごく繊細そうな女の子だった。
いきなり外に出すには、確かにちょっと危なかしい感じだ。
みんなに、よほど大事にされてるんだろう。
ここは、私が色々と教えてあげなきゃっと思った。
妹が出来たみたいな感じで、ちょっとうれしいかもしれない。

「狩場は、もう決めたの?」
「うん、海底ダンジョンにしようかと思ってる」
食後のコーヒーを飲みながら、都とママは話しをしていた。
ぷーある茶は、そのすぐ側で狩りに備えて弓の手入れをしていた。
『自分の道具は、自分で手入れをする』ママに、1番最初に教わった事だった。
「バイラン島?水晶の矢・・・」
ぷーある茶は、ちょっと嬉しそうな顔をする。
海底ダンジョンには、水晶の矢の材料に出来る素材がたくさんあるはずだ。
たくさん拾って帰ろうと、決意する。
「うし、用意できたら行こうか?」
コーヒカップ、テーブルに置いて都が立ち上がる。
「はい・・・えっと・・・都さん?」
「私の事は、『おねーちゃん』でいいから」
嬉々として言う都に、ぷーある茶は素直にうなずいた。
「おねーちゃん?」
「うん、かわいいなぁ」
そう言いながら、都・・・おねーちゃんはナデナデをしてくれた。
ママ以外の人に、ナデナデされるのは初めてだった。
ちょっと、ドギマギした。

海底ダンジョンでの狩りは、けっこう楽だった。
襲ってくる魚介類のモンスターを、2人でどんどん倒していった。
水晶の矢の材料も、たくさん拾えてぷーある茶は満足だった。
「弓手がいると、やっぱり楽だねぇ」
そう言いながら、剣を構えているおねーちゃんがカッコイイと思った。
「おねーちゃんは、どうして騎士になったの?」
ちょっと聞いてみたくなって、ぷーある茶は聞いてみた。
「んー・・・なんとなく・・・」
「へー」
騎士という職業は、決して『なんとなく』でなれるものではない。
人には言えないような、カッコイイ理由があるに違いないとぷーある茶は確信した。
おしゃべりをしながらも、確実にモンスターを倒す。
「あ・・・ひょっとしたら」
言いながら突如現れた半漁人に、おねーちゃんは突っ込んでいった。
海底ダンジョンでは、ちょっとてこずる相手だ。
半漁人の重い攻撃を、身体に受けるがびくともしないおねーちゃん。
ぷーある茶は、風の力をまとった矢を確実に半漁人に命中させる。
「こうやって、ぷーちゃんの事護れるようにかなぁ?!!」
そう言いながらおねーちゃんは、大きな両手剣の強い1撃で半漁人にとどめを刺す。
「護れるように??」
ぷーある茶は、上ずった声で反復した。
「そうだね、護れるように・・・」
くり返し言われたおねーちゃんの言葉に、ぷーある茶は自分の顔が赤くなっていくのが解った。
「わわ・・・大丈夫?熱でも出てきた?」
そう言って、おねーちゃんはグローブを外しておでこを触ってくれた。
「ちょっと熱いかなぁ・・・風邪ひいたら大変だから、今日は帰ろう」
帰ろうと言われて、ちょっぴり寂しくなる。
「・・・ぇー」
「そんなに楽しかったんだったら、また来よう?」
ふてくされるぷーある茶の頭を、おねーちゃんは優しくナデナデしてくれた。
「本当はダメだけど、ペコペコ2人乗りしていく?2人の体重合わせても、100キロ以下だから平気なはず」
「え!?」
ぷーある茶が思い出したのは、大好きだった絵本。

ペコペコに乗った騎士様が・・・

おねーちゃんは、ペコから飛び降りて、ぷーある茶の前までひっぱってきた。

されわれたお姫様を・・・

「ちょっとゴメンね」
そう言って、おねーちゃんはぷーある茶を抱きかかえてペコペコに騎乗させた。

助けにきてくれて・・・

そして、さっとペコペコに飛び乗ってきた。
おねーちゃんの身体が、ぷーある茶に伝わってくる。
小柄なのに、とても頑丈な身体つきだった。

2人は幸せに・・・

「どうしたの?ニコニコして?」
満面の笑顔になっているぷーある茶に、おねーちゃんは不思議顔。
「うん・・・ペコペコいいなって思って」
「そう?だったら、いつもで乗せてあげるよ?」
おねーちゃんが・・・騎士様で、ぷーある茶がお姫様。
そんな事を思い浮かべると、ついニコニコしてしまうぷーある茶。
風をきるペコペコが、とっても心地良い。

明日も狩りに行く約束をして、おねーちゃんと別れた。
「2人乗りの事は、2人だけの秘密ね!」
最後にそんな事を言っていたおねーちゃんを思い出し、ますますニコニコしてしまうぷーある茶だった。
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